価格

 読者の皆さんが一番気になるのは、まさにこの価格という点ではないだろ
うか。具体的な価格についての言及は控えさせて頂くが、やはり通常の機械
の2倍以上はかかると思っていただいてよいだろう。これを高いとみるか安い
とみるかは考え方次第である。

 トータルステーション本体がかなり高価な上に、リモコンのコントローラーと
受信機+バッテリーは結構値が張るものである。購入を控えた360°プリズム
と専用のポールだけでも定価は20万円近くする。気軽に買えるお値段では
ないだろう。

 大型バッテリーを三脚につけたまま移動していた(初めてそんなことをしたの
だが)ときに、うかつにもバッテリーを落としてしまったことがある。バッテリーは
大丈夫だったが、つないでいた特殊ケーブルの接続部がちぎれてしまった。
これが定価2万円。割引してもらって新品を購入した(修理の方が高くつくらしい)
が、痛い出費であった。特殊物だけに安売り品がないことにご注意。

 いずれにしろ普通の機械に比べて、軽自動車1台が買えるくらいの値段の
差がある。経験年数の多い調査士さんなら、普通の機械でも以前はもっと
高かった、とおっしゃられることだろう。が、最近のトータルステーションと比較
してのお話なので、その辺りはご容赦願いたい。

 調査士事務所で補助者を1年間雇えば、明らかにこの価格差以上の経費が
必要となるであろう。そう思えば、このシステムは高くはない。だが、機械は
電話番はしてくれないし、書類を届けたりすることもできない。これをどう
見るか、である。既に補助者を抱え、一通りの測量機材を揃えてある事務所
では、あまり魅力的な製品ではないだろう。臨時に補助者を雇い、できれば
経費を抑え、一人で頑張りたいと思っていらっしゃる方や経験年数の少ない
補助者や奥さんがいて、自分は図面を描くためにミラー側に立って測量したい
と思っていらっしゃる方には検討する価値があるかもしれない。