ソフトウェア

 従来の測量器械と違う点として挙げられるのは、本体内部のソフトウェア
が書き換え可能だという点だ。これはある意味画期的なシステムで、トータ
ルステーションが一種のパソコンであると思えば分かりやすい。そのメニュー
や操作方法を見直し、変更を加えることができるのである。簡単なところで
は、観測や杭打ちといった作業のメニューの順番を自分の使いやすいように
変更したり、観測時に表示される項目を必要なものに絞ったりできるのだ。
機械の操作方法に人間が慣れるのではなく、人間が使いやすいように機械を
改良する、という事である。

 より高度な変更(カスタマイズ)としては、プログラムそのものを個人が
開発することも可能な環境を持っていることである。そこまでやる必要が
あるかどうかは別としても、その気になれば、自分が納得のいく自分だけの
オーダーメイドのマシンに仕立てあげることも不可能ではない。

 現時点においては、あまりに多機能なこの機械のソフトウェアは、複雑で
わかりにくい一面を持っている。機械の細かな設定をいじるとなると、覚悟
してかからないと途中で投げ出すことになるだろう。取扱説明書も読みやす
いとはいえず、自信を持って操作できるようになるには、暫く勉強が必要と
なるほどだ。この点は難解な説明書の改善や直感的に操作できるインター
フェイスの搭載など、メーカーの努力に期待したいところである。